人のこない山道(3)

385 :370:02/03/04 02:57
居間に女と通されて、しばらく待つようにと言われるが、今度は彼の息子が色々しつこく聞いてくる。
俺と合わせたい人ってこの息子のことか?もう、頼むから俺を帰してくれよ。

しばらくして彼が戻ってきた。そして喋り始めた。
あそこは彼の畑で、彼は議員だということ。たまに犬を食べてるということ、など。
食べてる?食べてるのか。実を言うと、俺はこの言葉を聞いて安心したよ。一応理由になってるし。
そりゃ人には見られたくないわな。このことがばれると選挙にも響くのかも知れんし。
話をしてる時、玄関のチャイムが鳴った。来客か。
彼は「君に合わせたい人が来たようだ」と言って玄関へと向かい、一人の体格の良いおじさんを連れてきた。
「○○○察署長の○○です」
そう言いながらお辞儀をしてきたが、目が笑ってないし。
署長はかなりの人だった。人って簡単に捕まえることが出来る。みたいな話をしてくる。
というか、そういう話しかしてなかった気がする。多分、今日の事は口外するなということか。
女は薬をもらい、みんなが見てるのでおとなしくそれを飲み、隣でずっとぼーっとしてる。

しばらくして奥さんがどんぶりを手に持ってきた。
「出来たよー」
どんぶりには肉片が浮かんでる。肉汁ですか?何の?そのどんぶりは俺の前に置かれた。
「せっかくだから食べて行きなさい」と彼が言った。
食いたくーしと言いたいが、みんな俺を黙って見てる。もう食うしかない。女は気分が悪いので遠慮するんだと。
おいおいと思いつつも、こうなったのは俺の責任だし・・・。
感想。犬汁って臭い。獣臭い。マジで臭い。臭いくさいくさい。
あー、気分悪くなってきた。俺の話はこれで終り。では無い。

その後、女を送り、部屋に戻ってきた俺の留守電にメッセージが。
一言「○○だが、今日は、大変だったね。君は○○町に住んでたのか」
俺は免許証なんて見せてないし、身分が分かるようなものは見せてない・・・。



386 :370:02/03/04 03:00
こんなところ。
今は俺、この県に住んでないし、あの議員も今は議員じゃないみたいだし、署長も定年したみたいだから、
この件時効ってことで書きこ。