キャンプ(7)

688 :キャンプ(結末)2:2009/05/06(水) 17:06:11 ID:4ZMv95L/0
俺は友人に、話しの内容が大きく改変されている事、
大筋で俺とA、Bの位置が、C、Dと入れ替わっており、しかも所々に妙な脚色まである事や、
俺達が2人の巻き添えで、夏休み中酷い目にあった事を伝えると、
友人は「だろうなw」と、全て分かっていたかのように笑いかけてきた。
ちなみにその友人は、自分も妙な現象を見るまで、幽霊の話はネタだろうと思っていたとか。

友人が言うには、キャンプからもどって数日後。
CとDの姿を見かけると、後ろに黒いモヤのようなものが見えたり、
C、Dといっしょにいると、ブツブツと囁き声のようなものを聞いたりと、怪現象が続いたので、
恐らく原因を作ったのはCとDだろうと、直感的に感じていたらしい。
更にこの直感に追い討ちをかけたのが、
話を聞いてから2週間後くらいから、CとDはCの部屋に篭るようになり、
(親が金持ちらしく、そこそこ立派なマンションに住んでいた)
金を降ろすのと飯を買いに一階のコンビニへ出かける時以外、殆ど外に出歩かなくなってしまった。
そのため友人は、「やはり原因を作ったのはこの2人だったか」と、妙に納得したとか。

友人はこれ以上は詳しく知らないらしく、その後2人と会っていない。
というか、電話をしても外に出ようとせず、友人に会おうともしないうえに、
篭っている事情も一切話さないため、今どうしているのかは知らないという。


689 :キャンプ(結末)3:2009/05/06(水) 17:07:00 ID:4ZMv95L/0
この話を聞いたあと、夕方近くにBから携帯に電話があった。
Bが言うには、CとDがキャンプでの話を改変して、あちこちに言いまわっていたため、
Bや俺達は霊現象を別にしても、ヘタレのレッテルを貼られてしまっていて、誤解を解かないとまずいようだ。
Aにも連絡を取り、なんとか誤解を解く方法は無いかと話し合ったが、結局良い案は浮かばず、
1人1人誤解を解くしか無いという結論になった。

この後、実はある出来事を切欠に、誤解はある程度解けたのだが、それは省きます。
大雑把に書くと、CとDがゼミの教授に泣き付いて来たのだが、
その時話した内容が、それまでの『武勇伝(笑)』と違っていたため、それを切欠に2人の嘘はばれた。

この一件があるまで俺とA、Bは、CとDも俺達がお払いした神社へ連れて行くつもりだった。
しかし、酷いようだが、あれだけ怖い思いをした挙句に、こんなデマを流されたので最早その気は無く、
俺はA、B2人と話し合って、留学生2人を放置する事にした。

大学が始まってから2週間後、ようやくCとDが大学に現れた。
俺達はもう2人に関わる気が無かったので、2人を無視していたんだが、
AとBが学食で飯を食っていると、CとDが現れて因縁をつけてきたらしい。
俺はその時、別の友達と大学の外で飯を食っていたので難を逃れた。


690 :キャンプ(結末)4:2009/05/06(水) 17:07:43 ID:4ZMv95L/0
以下2人の話。

AとBが他の友達数人と飯を食っていると、
CとDが同じ留学生仲間何人かと、2人と仲の良い日本人何人かを連れて、2人のところにやって来た。
そして、「お前らのせいで酷い目にあっている」と、大声で喚き散らしてきたらしい。
留学生2人の話を要約すると。
あれから毎晩のように無言電話がかかってきたり、水道の蛇口から例の臭い液体が流れ出したり、
夜中に窓を外からバンバンと激しく叩く音が聞こえてきたり、
駅のホームで電車を待っていると、後ろから突き飛ばされてホームに落ちそうになったり、
青白い顔の例の連中に後を付回されたりと、
かなり色々起きているらしい。
しかも、最近はその頻度が多くなってきていて、あまり外に出る気も起きないとか。

ひとしきり話すと、CがBの胸倉を掴み、「お前のせいだ、お前が原因だ!」と殴りかかってきた。
それを見ていたAや友人達が、Cを取り押さえた。
すると、暫らく喚いていたCと、A達を引き剥がそうとしていたDは、窓の外を凝視して動かなくなり、
暫らくすると、「あああああああああああああああ!」と絶叫しながら逃げていった。
CとDは何かを見たらしいのだが、AやBとその友人たち、それとCとDの仲間には何も見えなかったらしく、
暫らくCとDが逃げていった先を呆然と見ていた。
CとDの仲間は、2人が逃げていってしまったためどうすることもできず、そのまま帰って行った。