キャンプ(6)

576 :キャンプ (その後)9:2009/05/05(火) 19:20:11 id:eozpO8580
午前10時頃、俺達は携帯で、2駅先に神社がある事を調べ、そこで御払いをしてもらうため電車に乗った。
俺は電車の中である事に気が付いた。
俺達を見ていた顔、普通の人の顔ではなかった。
青白いとか死人っぽいとか、そういうのではない。
おかしかったのは、そいつらの目。
普通の人の目は大雑把に書くと、
<◎> <◎>
だよな。
俺達が見た顔の目は、
<◎>が縦になっていた。
上手く伝わるだろうか?
目が横に水平では無く、縦に平行になっていた。
/ヽ   /ヽ
◎    ◎
、ノ   、ノ
こんな感じ。
要するに人じゃない。
後から聞いてみると、AとBもそれに気付いていた。


577 :キャンプ (その後)ラスト:2009/05/05(火) 19:20:58 id:eozpO8580
神社に着き、神主の人に事情を話すと、かなり胡散臭そうな顔をしていたが、
俺達があまりにも必死な顔で話すので、一応最後まで真剣に聞いてくれて、お払いもちゃんとやってくれた。
神主の人が言うには、その祠に二度と近付かないなら、多分大丈夫だろうとのこと。
お払い後は、俺達に妙な事は起きていない。
もう一つ、キャンプのとき一斉に振り向いた顔。
それも同じ目をしていた事を、なぜかお払い中に不意に思い出した。

以上が俺達の体験。
留学生のCとDに関しては又聞きが大部分だが、色々あったようで、それは最初に書いたように後日。


580 :キャンプ (その後):2009/05/05(火) 20:04:24 id:eozpO8580
書き忘れていました。
翌日不動産屋から電話があったのだが、業者に見てもらったところ、配管には何の問題もなかったらしい。
一応何かが逆流してきたのは事実なので、他の部屋や地下の配管も調べたが結局何もなく、
暫らく様子を見るという事になったとか。
その後、配水菅の逆流とかは起きていない。
お払いが効果あったのだと思いたい。

ちなみに、掃除業者が入って、俺の部屋のユニットバスを綺麗に掃除してくれたのだが。
暫らく臭いが取れず、臭いが消えるまで俺は、不動産屋の用意してくれたホテルで10日ほど暮らす事になった。
何か少し得した気分だった。


686 :キャンプ(結末):2009/05/06(水) 17:04:47 ID:4ZMv95L/0
>>567からの『キャンプ(その後)』の続きです。
キャンプから帰った後、CとDに何が起きたのか、2人と交流のあった人たちの話を繋ぎ合わせて書きます。
ほぼ全部が伝聞なため、どこまで正確かは分からない。
あと伝聞ばかりなため、オカルトあまり関係ないかも。
※話の展開上、伝聞が多いため、口語調の部分は殆どありません。少し違和感あるかも。


687 :キャンプ(結末)1:2009/05/06(水) 17:05:28 ID:4ZMv95L/0
夏休みが終わり大学へ行くと、C、Dとそこそこ交流のあった友人が俺達に話しかけてきて、変なことを言ってきた。
CとDがキャンプについて友人に話したらしいが、長いので要約すると…
俺とA、Bと一緒にキャンプへ行った。(そこまでは合っている)
問題はそこからで、キャンプ地で洞窟を見つけたのだが、
CとDは、面白そうなので見てみたいと、行ってみようとしたという。
一緒にいたBは暗がりが怖いのか怯えていたが、独りになるのも嫌なようで付いて来た。
洞窟の奥には小さな建物があり(祠の事だろう)、それだけだったので引き返そうとすると、
Bが建物の扉を開けて、中の石を持ち出そうとしていた。
CとDがそれに気付き、注意したが聞き入れられず、そこで喧嘩になった。

そこまで聞いて、俺は事実と違うと話したが、
友人は何か思わせぶりに、「まあ分かってるから最後まで聞いてくれ」と先を続けた。

その夜、石のせいで俺とAとBが幽霊に襲われ、ガタガタ震えながら泣いて謝っているのをみかけたので、
CとDは勇気を振り絞って飛び出し、「石は返すから」と幽霊を説得し、追い払ってあげたらしい。
翌朝にCとDが、昨夜の事は石のせいなのだから、返しに行こうと俺とAとBを誘ったが、
恐ろしくて行けないということで、変わりにCとDが返しに行って、そのまま帰った。

俺はあまりのバカバカしさに、怒りすら湧いてこなかった。
何であの晩の事が、CとDの武勇伝みたいになってるのかと…