G県厨(5)

  • 本家にてご報告-

126 :難民『転生68』 :02/03/03 03:22 ID:Z+OWDchi
上手く文章に出来なく、どこを書けば良いのか上手く絞れなくて、
長くなった上に、読み難いのですが、暫しお付き合い下さい。

襲撃予告をつき付けられ、興奮に包まれてなかなか寝つけなかった私は、
空が白くなり車の音がうるさくなってから、うとうとと眠りにつきました。
気持の良い睡魔に襲われかけた時、いきなり事は起こりました。
インターホンが鳴ったのです。私は思わず時計に目を走らせました
時計の針は11時をすこし過ぎたくらいでした。
「私、12時間以上も寝た?」
その疑問は外の明るさが否定してくれます。
そしてぼーっとしながら一生懸命自分の置かれた状態を思い出していると、再びインターホンが鳴らされ、
それに続いて「Aさーん!お手伝いに来ました!」という叫びがあがりました。

おお、厨来訪!

私は総てを理解すると、近くに置いておいた服に着替え、
用意していたウォークマンと携帯を手に、ゆっくりと扉に近付きました。
そして再びインターホン。
「Aさーん、厨です。」その声の後に、扉をガチャガチャと開けようとする音が響きます。
私は扉ごしに「どちらさまですか?」と問い掛けると、扉の外ではあまり聞きたくない悲鳴が聞こえます。
「本物のAさんだー!」「早く開けてくださーい」「嬉しい」などの言葉が飛びかいます。
扉に覗き窓が無いので、相手が何人居るか分らないのですが、応戦準備を始めます。
録音開始、電話スタンバイ。対応開始。
「お引き取りください。」
この一言が戦闘開始の合図となりました。


扉を挟んでの攻防開始。
「せっかくお手伝いに来てあげたんですよ、開けてくださーい」
「いやです。」
「友達もわざわざ来てくれたんですよー」
「来てくれなんて頼んでいません。迷惑です。帰ってください」
「どうしてそんな冷たい言い方するの?遠い所からわざわざきたのに!」
「来るなといったはずです。帰ってください。」
いきなり扉がガチャガチャ動かされます。(鍵、チェーンはついてます)
「絶対Aさんは私を勘違いしてます!ここを早く開けてくれれば今までのことはすべて水に流してあげます。
 だから早く開けなさいよ。」

思わずこの言葉に、近くにあったコンセントにコードさし入れて、
ノブにくっつけてやろうかと思いましたが、(家の扉は鉄扉です)思いとどまり、あくまでも大人として対応をしました。

「流さなくて結構です。これ以上騒ぐようでしたら、宣言どおり、警察に通報します」
その言葉に一瞬、厨達の言葉は途切れました。
扉ごしに僅かに言い争うようなやり取りが聞こえてきました。(よく聞き取れませんでした)
「どうしてそんな事言うの!せっかく私が遠い所からお土産まで持って来てあげたって言うのに、
 どうしてそんな酷い事言うのよ!開けて謝りなさいよ!」
インターホンを押しまくり、扉をガチャガチャする音が更に激しくなります。
「合同誌、せっかく一緒に出してあげるって言あげたのに、何よその態度は。
 その為に手伝ってあげるって言って上げてるんだから、早く開なさいよ。
 開けないと無理にでも開けるよ!」

10分ほど話した結果、私はこれ以上の話し合いは無理だと思い、携帯電話に手を掛けました。
そのまま電話番号を探していた時、男の人の声で扉を叩く音が・・・

「○○さん(私の本名)、××警察ですが・・・」

それは私が事前に話をしにいっていた、派出所(今は交番でしたっけ?)のお巡りさんでした。
私の申し出を気に掛けてくれていた様で、パトロールの途中に立ち寄ってくれたのでした。
そこで発見したのが、4人の襲撃に遭う我が家の扉。

私は一応、警戒しつつ扉に近付くと、お巡りさんに答えました。
「そうです。」
「今、あなたの友達と言う人たちが、部屋の前に来ていますが、確認してもらえますか?」
「名前はなんと名乗っていますか?扉は恐くて開けられないので、名前を聞いてください」
お巡りさんは少し時間を置くと、4人分の名前を告げました。
もちろん一切記憶に無い名前です。
「いいえ、違います。一切知らない人です。その人たちが、先日お伝えした人です。」
その途端、外でいくつかの金切り声が響きます。
「酷い―!どうしてそう言う嘘つくんですか!遊びに行くって言ったじゃないですか!
 おいでって言ってくれたじゃないですか!」
しかし、その金切り声に混じり、こんな声も聞こえてきました。
「厨ちゃん、Aさんは私にもおいでって言ってくれたって言ったよね」
いまいち聞き取れないのですが、こんな内容でした。
私は部屋に用意していた、メールをプリントアウトしたものを入れたファイルを取りに行くと、
扉の外にいるお巡りさんに厨さん御一行が扉の近くに居ない事を確認し、
チェーンをつけたまま扉を開けて、そのファイルを渡してすぐに扉を閉めました。
「それがそこで騒いでいる人が送ってきたメールと、私の返答メールです。」
お巡りさんが、「確認してもよろしいですか?」とのお伺いを立てたので、
私は「どうぞ」と答えました。後ろでG県厨と思われる人が、
「メールを読めば、どちらが嘘を付いているかすぐに分りますよね!
 ほら、早くAさん、開けてください!今なら許しますから!」

そして少し時間を置いた後、お巡りさんが問い掛けてきました。
「これは、本物ですか?」
「パソコンに総て残っています。調べていただいて構いません。」
私の言葉を聞いたお巡りさんは、すぐに応援の人を呼んだ模様。
その間、厨さん御一行は、訳の分らない事を叫んでいます。
「とりあえず、このままではどうしようもないので、お話を聞かせてもらえますか?」
「分りました。ですが、ここでは近所の方に迷惑が掛かるので、そちらの派出所に場所を移してもいいでしょうか?」
「その方がよさそうですね。それではこちらまで来てもらえますか?」
「分りました。そこにいる人たちが派出所に付いたら、連絡貰えますか?」

お巡りさんはいまだに自分の正当性を叫んでいる厨を連れて、去っていきました。
(本当はこの辺、すごい叫び、争う声、いろんな音などが響き渡りましたが、
 暫くして応援に駆けつけたお巡りさんも加わり、だんだん声は小さくなりました。)
私は声が遠ざかると、急いで化粧をして用意を整えました。
念の為に、もう一度メールを出力、私の住所が奥付に載っている同人誌など、
提出(したくはないが)出来るように準備をしました。
そして暫くしてお呼びが掛かり、派出所まで出向です。

お巡りさんが彼女達の持っていた荷物の中から、学生証を発見。
身元は既に調べ済み。お巡りさんがメールを読み、厨さんにメールが本物である事を確認。
そして、派出所の奥の部屋で、お巡りさん二人を挟んで話し合い。

「君達、Aさんはきちんと断っているじゃないか。君を知らないとも言ってるし。」
「良く読んでください!だって、ここで・・・・・」
といいながら、G県厨さんは一生懸命、自分が捻じ曲げて受け止めた内容をお巡りさんに説明してます。
聞いてるこっちが痛かった・・・